小説は冒険にはじまり冒険に終わります。
「旅」はそのひとつのカタチです。
かる〜い軽い、\が越中フンドシのように
軽かったころの、ある「旅」のおハナシです。
・手のひらサイズ(A7判 75mm×105mm) 104頁、並製本仕上げ、ソフトカバー、帯付き
・2022年8月発行
…著者略歴…
郷田 豪 中国吉林省公主嶺街生まれ(1930)。鹿児島県姶良郡栗野町(現・湧水町)出身。中学(現・県立大口高校)受験に失敗し小学生浪人。熊本工専(現・熊本大学)に補欠入学。苦学して九州大学工学部卒業(1953)。以後、蛍光灯黎明期の照明技術者として汗を流す。26歳のとき格式のある博多の遊郭で自殺を図る。閻魔に心中じゃないと駄目だと断られる。返された遺言書を見て自分に文才があることに気付き第一作『暮るる奥』を書くが身内に酷評され出版を断念する。ブラジル居住4年目に入るとき第1335回東京都宝くじ一等賞(一千万円)に当ったので帰国することにし記念に純金150グラムをバンコ・アメリカ・ド・スウで購入し放浪生活が終わる。閻魔から勧められたこともあり、55歳、すこし早めの定年、趣味で古文研究に入る。
…著者よりひとこと…
古文研究書でない、現代文で書いたものはこれがはじめての著作。
小詰まらない思い出話で 洛陽の紙価を高からしむるに非ずやと憂うることしきり